寄生は卑怯なのか

1週間ほとんど外食だった自分が自炊を結構するようになった。
野菜の切り方もよく知らなかったが日持ちが何日か?なども含めてその都度調べて料理している。

生ゴミを放置したせいで生まれて初めてコバエを室内で発生させてしまった。
今まで夏場に蚊に苦しめられた事はあっても蝿に苦しめられるとは思わなかった。

コバエと言っても色んな種類が存在する。
特に今回は足が長くてピョンピョン跳ねるノミバエという種類に難儀した。
結局は走光性を利用して日中にガラス戸で跳ねているのを叩き潰して始末した。

ある時ノミバエを手のひらで叩き潰したら、手のひらにノミバエの死骸。
その腹から小さな黄色いダニみたいなのが這い出して来て恐怖に戦いた。

恐らく寄生してたのだろう。
このノミバエ自体も種によってはヒアリに寄生するらしいが自身はダニに寄生されていた訳だ。

地球上に存在するあらゆる生物にその種毎に対応する寄生生物が存在するらしい。
私は幼い頃から怖いもの気持ち悪いものが好きだった。
まだ幼稚園に入る前から図鑑で「毒のある生物」や「食虫植物」を見るのが好きだった。

寄生生物にも興味を惹かれた。最初はなんて卑怯なんだろうと思っていたが、では正々堂々とは何なのか?
ネコ科の肉食獣のように身をかがめて相手に近づき後は逃げ遅れた個体の首根っこに噛みついて肉を食らうのが正道なのか?
よくよく考えればこんなに効率の悪い栄養摂取方法はない。
一度ターゲットを見つけて噛み付いてしまえば一生過ごせる寄生虫の方がよっぽど手堅い。

身近な寄生虫といえばアニサキスだろう。
私は刺し身が好きなので気になる存在だ。
10年ほど前になるが生まれて初めて生のさんまの握りを食べて感動した事がある。
それまで秋刀魚は焼いて食うものと思い込んでいたが鮮度が良ければ食べれれるのだ。
ホタルイカも一度生で食べたらボイルしたものでは物足りなくなるが実は生食は非常にリスキーである。
たまたま先程アニサキスを瞬間的巨大電力で殺す技術のニュースを見たが早く普及してくれたら有り難い。

次に人間界に近い寄生生物はトキソプラズマかもしれない。
最終宿主はネコだが例えばネズミが寄生されるとネコを恐れなくなる。
つまりネコに食べられるようにマインドコントロールされるのだ。
ネコとネズミの話なら怖くないのだがこのマインドコントロールどうやら人間にも及ぶらしい。
トキソプラズマに感染した人間は恐怖感がなくなり男は起業したり女性は性に奔放になるそうだ。

結局のところあらゆる生命体は自分の遺伝子をより多く残すのが唯一のタスクである。

私がこの「利己的な遺伝子」を初めて読んだ時に感じた事は新しい事を知ったというよりも「自分の想像は正しかった」ということだ。

つまり人間の感覚から卑怯だろうがなんだろうがとにかく生き残って子孫を残したものが正しい。
そこには残酷も卑怯もないということである。

この本を読んでから全ての生物は生き残る為には手段を選ばないのであり人間もそうあるべきだと思うようになった。
勿論人間にはもっとスマートさやエレガントさが必要である。
利己的と思われたらその利己的な利益を追求する障害になる。
つまり利己的であっても利他的と思わせなければならないのだ。

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