有名なものは最初から有名?

有名なものは最初から有名?

人にしても商品・サービスやコンテンツでも同じだが
「有名なモノは最初から有名」
であるかのような錯覚に陥る事がある。

当然ながらそんな事はないわけでそのジャンルの専門家でもないあなたが認知できるということはもう多くの人に知れ渡ってるというだけのこと。

知り合いから
「友達がYouTubeをやりたいって言ってるんだけど教えてあげて」
と頼まれてカフェで金髪の若い男にYouTubeの収益化について2~3時間レクチャーしてあげた。
彼はその時同席した二人の友達とそれからコント動画を撮影しUPしだした。

彼は元々金も持たずに無人島に行ったりしていたちょっと変わった青年だった。
コント動画はイマイチだったので動画のチェックもしなくなり、彼の事はしばらく忘れていた。

半年後位経った後だろうか。
ネット上で彼の名前を見聞きするようになりやがてアベマのボクシングの特別企画に出演するまでになる。

何故か私はこのような体験を何度もしてる。
私がサラリーマン時代にうちの代理店になって頂いたある社長は脱サラしてたった3人で会社を始めた。
それから10年経って彼がビル・ゲイツと一緒に写っている写真を見て仰天した。
彼の会社は赤坂の小さな雑居ビルから六本木ヒルズに変わっていた。

冒頭に述べたように人が「有名なもの」を知るのはそれが「既に有名である」が故である。
だからほとんどの場合は無名から有名になる過程を知らない。
大抵は後から「いや実は最初は大変だったんですよ」と当事者が振り返る形で知らされる。
でもそんな話を聞いても「ふーん」としか思わない。苦労したというリアリティが伝わらず共感しにくいのだ。
つまりなんとなく「凄い人は最初から凄かったんでしょ」と思いがちだ。

ところが自分の関わった人が急に有名YouTuberになったり上場企業のCEOになったり論破王として毎日目にするようになれば全然体感は違う。

人でも会社でも商品・サービス・コンテンツでも無名から有名になる瞬間がある。
「クリティカルマス」という分岐点だ。

冒頭に上げたYouTuberの場合、初期のくだらないコントを続けていたら日の目を見る事はなかっただろう。
彼はパートナーを変えてカメラマンと二人きりでほとんど無銭でアメリカ大陸を横断したり無人島に行ったり本来の彼の持ち味を活かした事によってブレイクした。

一瞬の波を捉えられるか?
実は成功と失敗の境目は些細な事なのかもしれないが、その小さな決断が大きな違いをもたらすのだ。

賢さが重要なのか?
必ずしもそうではない。

劉備に三顧の礼で請われて出仕した諸葛孔明であったが水鏡先生はこう予言した。
「孔明は主君を得たが時を得ておらん」

成功とは全てタイミングが物を言う。
どんな賢者であっても時流を掴めなければ上手くいかない。
もっとも「時務を識る者は俊傑に在り」とも言えるので結局は「勝てば官軍負ければ賊軍」なのではあるが。

有名なものは最初から有名?